マルチリンガル演劇実行委員会+劇団MUSICAI
アートなテーマパーク
「永遠の魂」(「人魚姫の街」劇中歌)
人魚姫: このうろこ てらてら
座長: あのまなこ キラキラ
人魚姫: この肌は ぬめぬめ
座長: その尾ひれ ゆらゆら
二人: あの肌は さらり あのお足 すらり
人魚姫: 愛してもらえない こんな姿じゃ
座長: ただ波にたゆとうて 目を開けて眠るの?
座長・人魚姫: ただ波にたゆとうて 300年 ずっと...?
「海に祈る歌」(「人魚姫の街」劇中歌)
海の一族 長:
終わりなき海よ
寄せては返すさざなみで
我らに糧を与えたもう
我らに明日を与えたもう
わが血肉になりし命に
永遠の安らぎ 授けたまえ
「神に祈る歌」(「人魚姫の空」劇中歌)
尼僧たち:
星なき空に月が出るごと
妙なる調べで道を示さん
正しき魂を正しき道へと
(深き愛は見えざる手で いつも我ら)
導きたもう
「海のかけら」(「人魚姫の空」劇中歌)
王子の婚約者:
全ての者は海より生まれ
夢に包まれ 海に抱かれ
或る者たちは夢を抱いて
波をかきわけ 砂を踏みわけ
雨で心が濡れないように
海のかけらをその目に宿し
地の果てを目指す者よ
雲の上を想う者よ
お前は海へは戻れない
でも誰かが お前とともに
海のかけらを大地に落とせば
お前の胸に海が生まれる
もし誰かが お前のために
海のかけらを大地に落とせば
お前は空に抱かれるだろう
「涙をあつめ海を」(「人魚姫の空」「人魚姫の街」劇中歌)
座長:
夢からさめても
一日見えるのは悪夢だけ
苦しみを抱き眠り
悲しみと共に目覚め
冴え冴えとした孤独
先も見えないほどの雨
冷め切った無念さ
ためこんでいく この胸
ただただ 何もかもダメ
何をやっても負け
それなら大人しく
さめざめ泣け
泣け
座員と街の人々:
ひたすら奪われるため生まれ
命を切り売りして得る金
ひたすら負け続けてく定め
命のともしび 消される日まで
妃:何が悪かった?
座員と街の人々:生まれた時代か?
妃:何を間違えた?
座員と街の人々:生まれたことか
座長:
息を止め
岩にへばりつき
荒波に揉まれ
波が止まるのを毎日祈るだけ
座長、ブリブリ:
せめて彷徨うことくらい許しておくれ
重い重い鉛のような
この身も心も
座長:藻屑のように バラバラになれ
座員と街の人々:藻屑のように バラバラになれ
ブリブリ、座員、街の人々:
誰かの髪を飾る花の棘を抜き続ける
すべて
その花の名も知らぬままで
血だらけのこの両手
座員たち、街の人々:Lalalai lalalai lalalai ...
座長たち:
ひたすら奪われるため生まれ
命を切り売りして得る金
ひたすら負け続けてく定め
命のともしび 消される日まで
妃:
潰された夢が砂となり広がる街
涙を集めて
海を作れ
座長たち:
やがて大きな波が生まれる
やがて大きな波が生まれる
やがて大きな波が生まれる
やがて大きな波が生まれて
全員:
この悪夢さえ押し流す
※「人魚姫の空」と「人魚姫の街」では一部、歌われる場所、歌うキャストが上記と異なります。
「王さま、王さま、どこいった?」(「人魚姫の空」劇中歌)
子供たち:
王さま、王さま、どこいった?
王さま、王さま、城の中
いえいえ、王さま、空の上
ナイフでつかれて空の上
お妃、お妃、どこいった?
お妃、お妃、逃げ出した
いったい、どこに逃げ出した?
いえいえ、みんな知りません
王子も王子も、どこいった?
王子はどこに行きません
王子は暗くて小さなへやで一人ぼっちで海みてる
「湖の歌」(「人魚姫の空」「人魚姫の海」劇中歌)
人々:
その森抜ければ 夜霧の先にある
私だけの湖
私の夢が眠る場所
水面に遊ぶ月 唇を寄せれば
私を映す湖
私の夢が眠る場所
狼たちの遠吠え
この靴の底は破れ
それでも私は今日も 湖へと向かう
翡翠のような水底へ
ため息と希望を沈めるため
私を待ちながら 私のものにならない
私を捧げた湖
私の夢が眠る場所
※「人魚姫の空」では一部、歌詞と歌うキャストが上記と異なります。